地方銀行で出世するにはどうするの?給料はどうなるのか?についてのお話【体験談】

銀行のこと

地方銀行に勤務している方やこれから地方銀行に入りたい方のみなさんへ!

地方銀行で出世する人はどんな人が出世するのかご存じですか。

 

結論、ミスをせず、営業の目標を達成できる人が出世します。

 

地方銀行も全国的に合併の動きが加速し、出世するためには行員同士の競争は避けられません。出世することは責任も大きくなり、負担が大きくなりますが、その分マネジメントや数字管理など上流の仕事に携わることができます。

 

この記事では地方銀行で出世する方法や出世した後の給料がどうなるのかについてお話ししています。

給料や将来に向けた待遇を上げていくために、今回の記事を参考にしてみてください!

 

この記事を書いているのはyoshioです。地方銀行に12年間働き、その後地元の企業に転職。地方銀行に在籍し、自身が見たり、体験したことをお話しします。yoshioの在籍した銀行で出世しやすい人をまとめましたので、参考にしてください!

 

 

地方銀行で出世する人の特徴や出世街道の部署について

 

地方銀行で出世する人はどんな人が多いのか、出世ルートのようなものはあるのかお話します。

 

地方銀行で出世する人

結論からお話すると地方銀行で出世するには数字を上げ、ミスをしないことが前提となります。その上でどのような人が早く出世したのか以下にまとめてみました。

 

仕事が早い人

地方銀行は常にマルチタスクで多くの仕事を同時並行にこなしていきます。いかに上からの指示をそつなく早くこなすかで評価される、されないが分かれる部分だと思います。

また取引先からの信頼を得るのもレスポンスが早い人のほうが信頼されますので、「言われたらすぐやる」の意識で仕事に取り組んだほうが良いと思います。

 

 

支店行員と仲がよい人

地方銀行は女性行員も多く、支店全体の数字を上げるには自分1人だけではできず、支店の人を巻き込んで営業する必要があります。特にストレスフルな職場の中、行員のモチベーションも上げつつ、気持ちよく仕事に取り組んでもらえるかが大事になってきます。

また支店にはその地域でずっと仕事しているお局のような方がいます。その地域のことやお客さんのことは詳しいので、お客さんと仲良くなるための情報はお局さんからある程度収集できますので、仕事を上手に回すには仲良くなっていく必要があります。

 

 

お客さんと仲が良い

これもとても重要で、お客さんと仲良くなり、信頼関係が構築できないとそもそも営業で数字が上がりません。金融の営業は無形商材なので、安いから商品を買うよりもこの人だから買うって要素がとても強いです。

今、ネット銀行やネット証券・ネット保険もでている中、銀行員から商品を買うには単純に費用だけではなくて担当者の魅力や仲が良いことが商品を買う要素になっています。出世する人は全員、お客さんと仲良くなるのが上手です。

 

 

出世街道の部署について

銀行によっては出世街道のルートや部署は存在すると思いますが、yoshioのいた地方銀行では特段この部署を経験すると出世するといったルートはありませんでした。

 

出世の流れとしては、一般行員(一般の中でもランクがあります。)→支店長代理→課長・副支店長・次長→支店長→部長→役員になります。ピラミッド型の人員構成ですので上流に行けばいくほど、難易度は高くなります。

 

一般行員→支店長代理は本部経験がなくても人事評価が良ければなれます。そこから課長・副支店長・次長と支店長になるには本部経験が必要です。よく配属されるのは営業企画系や審査系、ソリューション営業系に配属される傾向が多いです。支店長は最初は小さい営業店からスタートし、良い成績を残すと徐々に大きい営業店に配属になります。

 

 

地方銀行で出世するにはどうすれば良い?

 

地方銀行で出世するのに必要なことは以下のことです。

 

  • 数字面での目標は必達(必達できなくても必達しようと取り組む)
  • お客さんと上手に付き合い、トラブルをうまない
  • 事務ミスを繰り返さない
  • 重大な違反や法令違反をしない

 

数字面での目標は必達(必達できなくても必達しようと取り組む)

出世する人は自分の数字を終わらせ、他の人の数字もやる人が出世しやすくなります。

 

なぜなら、銀行に限定したことではありませんが、数字による評価がわかりやすく納得性の高いものとなるからです。すべてが数字での評価とはなりませんが、大きく影響する部分ですので、出世するためには必要となります。

 

銀行員はどの年次、どのポジションでも目標(ノルマ)があります。目標の大小はありますが、期初に支店全体の目標が本部から決められ、支店の目標を行員で割り振り、営業をしていきます。目標に対しての進捗は毎日朝礼や夕礼時に発表し、個人別の達成度合いについては毎日一覧表にされ、回覧されます。

週1回は案件ミーティングや月1回は営業推進会議があります。当然進捗が悪ければその場で詰められます。詰められないために数字を上げるか、またお客さんとの面談は行っており、未折衝はない状態にして臨めば、少しは詰めが緩和されます。

 

目標達成が出世する方法の1つですが、すべて目標達成できている人はごくわずかです。目標も年々上がっていきますし、実際は自分の数字が達成できるかどうかも難しいのが現状です。

その場合はいかに目標はいっていないけど数字をやっている感をだすのが大事だと思います。

 

お客さんと上手に付き合い、トラブルをうまない

銀行員は転勤もあり、多くのお客さんと信頼関係を作り、営業しなくてはなりません。どこの支店も核となるお客さんはおり、そのお客さんはどんな人であろうと上手に付き合わないと自分に進退に影響してきます。

 

なぜなら核となるお客さん次第で支店の目標達成が大きく影響しますし、何か大きな失敗やトラブルに発展すれば、最悪左遷になります。

 

ですので、当たり前に感じるかもしれませんが、お客さんと信頼関係を作り、その上で営業ができ、数字があがりますので、出世する人はこの信頼関係構築も上手に行っていく必要があります。

 

事務ミスを繰り返さない

銀行の事務は細かいですが、その中でミスを起こさない人が出世しやすくなります。

 

なぜなら銀行は営業で数字を上げると事務のミスをなくすことを2つの軸を両方とも大切と考えているからです。事務ミスはお客様の信頼を損ねることになり、結果的にお客様が銀行から離れていきます。

 

一方、銀行の事務はとにかく細かいです。書類は多い上に事務手続きも複雑です。どんな人も事務ミスを起こさない人はいないと思います。逆に言うと全員が事務ミスを経験しているので、事務ミスが起きても対処さえ確実に行えば、問題ないケースがほとんどです。

肝心なのは事務ミスが起きた後のことで、同じ事務ミスを起こさないようにどうすれば良いのかや対応策を考えられる人は出世します。逆にその場限りで終わらせてしまう人は何回も同じミスを起こし、出世が難しくなります。これは銀行に限った話ではなく、どこの会社でも同じだと思います。

また事務ミスは対処ができれば問題ないことのほうが多いですが、中には取り返しのつかないものもあります。例えば、横領でしたり大事な書類の紛失、お客さんへの虚偽の説明などです。

 

yoshioも地方銀行にいたときにはよく、「自分の身は自分で守りましょう」と言われていました。銀行ではやることも多く、書類も煩雑なため、何かトラブルがあったときに覚えていないこともあります。だいたいそのようなトラブルはしばらく経ってから判明するため、自分がしっかりやっている証拠をその時に残していることが重要だと思います。

 

 

出世した給料はどう上がる?

 

銀行の規模や状況によって異なってきますが、yoshioがいた地方銀行の例をお話しします。

 

新卒~3年目 … 350万円   一般行員

4年目~7年目 … 450万円   一般行員

8年目~11年目 … 550万円   一般行員(主任)

12年目~   … 700万円   支店長代理

 

 

yoshioは支店長代理になってから退職したので、上記年収推移になってました。その後の年収推移は聞いた限りでは以下のとおりです。

 

12年目~18年目ぐらい … 700万円~800万円 支店長代理

20年目~22年、23年目ぐらい … 900万円 課長・副支店長・次長

22年、23年目ぐらい … 1,000万円 支店長

 

だいたいこんな感じで早い人ですと出世していくイメージです。銀行によってはもっと早く支店長になるところもあるかと思います。

支店長になれれば1,000万円コースですし、なれなくても支店長代理までなれれば700万円ぐらいの年収になります。地方の中ではかなり高給かと思います。

ただ、その分役職定年も早いですので、注意が必要です、支店長になれても結果が出せなければ出向になることも多いですし、55歳以降は肩書が変わり、給料も一般行員並みに下がることも多いですので、年収が高いところが生活水準の基準になっちゃうとその後がきついかなと思います。

 

 

もし出世できなければどうなる?

銀行の役職ごとの人員構成はピラミッド型に上流に行けば行くほど、少なくなっていきます。また近頃は合併もあるため、シンプルに競争相手が増えているのが現状です。

スペックが高い人でも銀行で出世するには実力+運ゲー要素もあるため、確実にできるかどうかわかりません。ですので、ある程度働いて、出世できないと判断した人は転職していく人も多いです。

 

では出世が難しいけど銀行に居続けたらどうなるか?

銀行では年をとっているけど一般行員の人は少なからずいます。そのような人は銀行員経験も長いので一般行員だと割り切って必要以上のことはしない傾向にあるので、年下の管理職から叱責を受けることもありますし、支店で使えないと判断されれば、本部の事務作業をひたすらこなす部署に異動させられます。例えば行内郵便の仕分けや総務関係、お客さんの住所変更とか喪失物の事務処理を専門に行う部署などです。

 

それぞれいろんな人の考えもあるので、一概に言えませんが、yoshio自身はそんな働き方はいやだなと思います。なんか消化試合のようなもので、それあれば早い段階で見切りをつけて転職し、自身の専門性やポジションを高めていくほうが、将来的に実績もつき、良いのかなと感じています。

 

 

以上、出世するにはどうすれば良いのか、また年収の推移について自身の体験談を交え、お話ししました。銀行ごとによって当然異なると思いますが、参考にしていただければと思います。

 

タイトルとURLをコピーしました