地方銀行員の人はどこに転職していくの?についてリアルなお話【体験談】

転職のこと

こんにちは!元銀行員yoshioです。銀行員として仕事をしているみなさん!

「銀行って先行きどうなんだろう」や「銀行の仕事にやりがいがなくて他の仕事をしてみたい」など、考えたことはありませんか?

 

ここでは地方銀行員の転職先や転職を考える理由をお伝えします。

この記事を通し、今転職活動しようかどうか悩んでいる人や銀行から転職する場合どこの企業に入社するんだろうといった疑問を解決するようにお話しさせていただきます。

 

メガバンクとは違い、地方銀行はもともと新卒時にUターンで入行したり、ずっと地方にいてそのまま入行したりするケースが多いのが特徴かと思います。

 

そのため転職を考える際にも転勤がない企業や車で通勤できる範囲内の企業に転職する人が多いです。その点を踏まえ、yoshioが見た聞いた限りのリアルな転職事情をお伝えします。

地方銀行員の転職先

 

yoshioがいた銀行で転職していった人は次のような企業が多かったです。

 

  • 銀行の取引先(取引先からの引き抜き)
  • 地場優良企業
  • 保険会社、証券会社などの金融系
  • 公務員

 

具体的に1つずつ解説していきます。

 

銀行の取引先

銀行員は3~5年周期で異動があります。地方銀行には県内外の支店があり異動があります。

各支店には法人の取引先もそれぞれあり、融資・渉外(営業)であれば担当する法人が割り当てられます。銀行の営業は基本、社長と面談することが多いですので、普段の仕事振りやスペックを評価され、引き抜きの話が多々あります。

条件や待遇の面で納得ができれば転職をする流れになります。

 

地場優良企業

yoshioはこのケースに該当します。

これから解説する転職を考える理由でもお話しますが、転職エージェントを活用し、地場の優良企業やそれなりの規模の企業に転職活動し、面接の上、内定・入社するケースです。通常の転職活動にて転職するケースになります。

 

保険会社や証券会社などの金融系

銀行員時代の保険や投資信託の知識や営業で培ったスキルを活かして、保険会社や証券会社の営業として転職をしていく流れになります。

銀行員の知識やスキルをフル活用できる職種の1つだと思います。

 

このような業界は一般的に営業がきついやインセンティブが高めと言われてますが、銀行でもノルマはあり、未達だと詰められる文化であるため、ストレス耐性が高く、このような業界でも活躍されている方は多いです。

 

公務員

銀行は表面的な社会性が高いや安定しているイメージとは異なり、入行後はゴリゴリの営業に回されるケースが多いです。

営業に回された場合に営業が向いている人や苦労しながらも数字をあげる人は残りますが、そのような文化や営業スタイルに耐えられない人やイメージと違ったと感じる人は公務員に転職されるケースがあります。

この場合は在職中に公務員試験の勉強をし、合格する流れが多いです。

 

いずれも銀行の企業文化やスタイル、実際にやっている仕事内容を総合的に考えて転職を考え、どうなりたいかをイメージしながら転職をしている印象です。

 

地方銀行員が転職を考える理由

銀行員が転職を考える理由は以下のとおりです。

  • 業界の先行き不安
  • 銀行の企業文化やスタイル
  • 人間関係
  • 精神的に病んでしまった場合

 

業界の先行き不安

銀行の収益は融資の金利、振込や両替の手数料、投資信託・保険の手数料収入、有価証券の売却や利息収入などから成り立っています。低金利の施策が始まり、融資の金利は低下傾向に進み、利息収入も減少。代替となる収入源を投資信託・保険の手数料収入や企業のデリバティブ取引の組成手数料などで補完しています。

地方の人口は減少傾向、また企業数も減少に進んでいる中、上記の施策では限界が見えています。その中で全国各地の地方銀行が合併をし、店舗の削減や人員の削減によりコストを削減する施策をとっています。

銀行自体はつぶれる可能性は低いですが、人員削減や将来のポジションを考えて、転職する人は多いです。複数の銀行が合併し1つの銀行になった場合、当然ポストも少なくなり、上にあがれる人も少なくなってきます。銀行員の役職定年は50~55歳であり、そこからは役員や本部の部長になれない人は出向になります。以前より、さらに将来の待遇への不確実性が大きくなっているのが現状です。

将来の不透明感が大きいことから「この先、大丈夫かな」や「このまま頑張って努力してもどうなるかわからない」など考える人も増えており、転職を考える人も多くなっています。

 

銀行の企業文化やスタイル

地方銀行は中途入社はほとんどなく、新卒で入行し、長い時間をかけて教育を行っていきます。新卒時には業界研究を行い、就職活動を行っていると思いますが、思っているものと実際に仕事してみるとでは違う部分も多々あるかと思います。

例えば、銀行事務をやりたいと思って入行した人が営業に回された場合や営業をしているときも本当に顧客のニーズにあっているものを提案できていない、銀行の手数料収入のために提案していること。それ故にお願い営業もしなくてはならない場面もあります。

このような仕事を身をもって経験したときに、「本当に自分のやりたいことってなんだろう」や「全然顧客の役にたっていないし、銀行都合ばっかり。」と思う人もいます。そこを仕事だと割り切ってやれる人もいますが、反面、転職してもっと顧客の役に立てる仕事や希望する職種で長く働きたいと思う人は転職を考える傾向にあります。

 

人間関係

どこの企業でもあてはまりますが、1人で仕事はしていませんし、仕事をする上でいろんな人と関係を保ちながら、仕事をしています。銀行では職業柄、細かい人やきっちりしている人が多かったと思います。ただ、それが原因で悩んでいる人がいたことも事実でした。

 

具体的には銀行は書類もかなり多く、また事務も複雑です。規程や要領でやり方書いてあるといっても抽象的であったり、膨大で探すのにもひと手間です。それに加えて、細かい人が多いため、書類の不備で何回も指摘されたり、書類を修正するため顧客に謝ったりとストレスが大きいです。

 

yoshio自身も融資の案件で担当者の意見を記入する際に、その表現や言い回しについて主観的に指摘されることもあり、そこを指摘し修正する時間ロスにストレスを感じていました。意図や内容が伝われば良いのではと常に疑念をもっていました。

 

また数字面できっちりしているため、営業の目標(ノルマ)への数字管理は細かいです。また未達であれば詰められます。詰める人によってですが、そこに病む人も一定数はいます。

そのような人間関係をうまく構築できず、転職を考える人もいます。ただこれは銀行特有のものではないですし、また定期的な異動もありますので長くても2~3年耐えれば自分か相手が異動になりますので、その間だけと割り切る人もいます。ただ2~3年でもつらいものはつらいので、病むぐらいだったら転職を考えるほうがおすすめです。

 

地方銀行員の待遇面の比較

結論からお伝えすると地方銀行の待遇は地方内の中ではトップクラスに充実していると思います。現職の方はあたりまえに感じている部分もあるかと思いますが、転職してみて初めてその充実ぶりを感じます。以下の項目に沿ってお伝えします。

  • 給与
  • 残業時間
  • 休日数

 

給与

地方銀行員の給与は地方内ではトップクラスに良いです。yoshioがいた銀行では30歳で600万円程度、退職する直前(34歳)は役職もあったため、700万円程度の年収でした。

都会と比較するとそこまで高給ではありませんが、地方では高給の部類に入ります。実際に転職活動する際にも同年代の平均年収は400万円と話がありましたので、そこと比較しても高給であることがわかります。

ですので、転職する際には同じ金融業界で年収を維持させるか、また年収をダウンさせてものんびり働きたいかで分かれる部分かと思います。このあたりはまた改めてお話します。

 

残業時間

まず銀行は残業時間や残業代についてはきっちり管理されています。残業代については1分単位で申請することが義務付けられていましたし、支店の営業室のいた時間を残業時間として申請させられます。残業の申請漏れや虚偽の申請があった場合には本部の監査で指摘され、人事部からの指導を受けます。

 

一方、銀行の収益環境も厳しい部分もあり、残業時間の目標が設定されています。具体的には残業時間の上限が決められており、青天井に残業ができるものではありません。yoshioは月/20時間程度残業していました、イメージとしては19時までには帰るというような感じです。いい意味でも悪い意味でも帰らされます。仕事が終わっていなくても帰らなくてはならないこともしばしばあります。

 

また月に5回は定時に帰らなくてはならず、これも目標があります。これも目標ですので、店舗表彰の対象になりますので、必死に達成する動きになります。

1分単位で申請できる点や在室時間分を請求する点は他の企業に比べきっちり管理されており、良い点だと思います。企業によっては15分単位や30分単位のところもありますので、しっかり残業代がもらえることは良い点だと思います。

 

休日数

銀行の休日は他の企業に比べ、多いと思います。

基本は土日、祝日休み。加えて3カ月に1回の1日有給、2営業日連続した連休、5営業日休みのコンプライアンス休暇があり、相当休みは多いと思います。ただし、お盆はカレンダー通り、年末年始は大晦日と三が日のみとなりますのでその点は他の企業に比べ休みが少ないと思います。

 

ただ5営業日連続した有給はうれしいですよね。前後の土日を合わせれば9日間休みですので、1年に1回の休みとして旅行に行ったり、遊んだりする人も多いです。

 

転職活動の始め方

転職活動の始め方は人によってさまざまだと思いますが、転職エージェントに登録して行うことが多いかと思います。yoshio自身も転職エージェントを利用して、転職を行いましたし、在職しながら転職先との調整は結構大変だと思います。その点、大変な調整はエージェントが行ってくれますし、年収交渉も行ってくれます。

また具体的な流れやどの転職エージェントが良いのかは改めてお話します。

 

 

今回は地方銀行員の転職先や転職理由、待遇面についてお話させていただきました。具体的な転職活動や転職してみてどうだったのかについてはまた改めてお話します。

 

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